本学園は昭和に幼稚園、平成に小規模保育園、そして令和に児童発達支援事業所をそれぞれ開設いたしました。
このように振り返りますと、その時代に育つ子どもに必要とされた幼児のための教育保育施設であると気付かされます。
近年、教育保育界では共生・混合・インクルーシブといった言葉が意識されています。
しかしながら、誰でも平等に生きる社会を強調しすぎて、ただ誰でも一緒に過ごす環境があればよいのでしょうか?
個々の成長の差や生活環境の違いなど、子どもたちを誰も彼も一緒に生活させることは、大きなストレスを感じさせてしまうでしょう。
お互いの違いを受け入れ理解して尊敬していく遊びや生活から、自分自身を知ることに繋がり自己肯定感を持つことができます。
障害がある子・国籍の違う子など様々な子どもたちがお互いを認め合うことで一人ひとりが育つと信じます。
本学園の具体的な子どもの生活は、援助が必要な場面では子ども同士や保育者が援助することで、みんなで参加する環境が出来上がっています。個別に指導援助が必要な子には児童発達支援事業所スタッフが、その子にあった援助を計画的に行う時間を設定します。
定型発達児と言われる子も共生・混合・インクルーシブの生活で大きく成長する姿を確認しています。
子どもたちの将来には共生社会がごく自然に広がっていることを期待いたします。